MY SOUND GEAR
Greco Thunderbird Model
グレコのサンダーバードタイプ。ネックは幅広で薄いセットネックのロングスケール。ボディバランスが悪いところまでオリジナルに忠実(笑)。手に入れた時点でボリュームやトーンのノブが無かったので、LP用のスピードノブを換装。
個人的な主観だが、3点止めブリッジの下にテールピースが追加されているこのグレコのシリーズは弦のテンションも音色も本家の近年のモデルよりも良いと思う。とにかくギブソンのあの3点止めブリッジは弦高も下げられないし、テンションも微妙に弱く、正直駄作だと思う。が、このグレコのブリッジは後ろにテールピースを追加することで、その問題を劇的に改善している。
60年代のオリジナルサンダーバードのように、ブリッジも2点止めのタイプにしてくれると尚良かったのだけれど。ギブソンもそのへんは判っていたようで、新しいモデルの高級クラスは全て分離式の2点止めになっている。グレコはZEMAITISのモデルでもこのブリッジを踏襲しているので、同じく利点を理解していると思う。
大変気に入っていたのだけれど、訳あってコレクションを整理した際にこれも手放してしまった。
※グレコ(Greco)は1960年に神田商会が自社のプライベートブランドとして設立されたギターやベースなどの楽器関連のブランド。 本格的なエレキギターの販売は1963年からで、設立初期には富士弦楽器製造(現:フジゲン)に発注しOEM製造を行なっていた。 現在は自社グループのダイナ楽器や韓国の楽器製造会社のコルトが製造している。Westminsterという更に廉価版のブランドも展開していた。グレコは、1960年代後半から1970年代にかけてコピーモデルのVBシリーズ(カール・ヘフナー社製500-1のコピーモデル)や、EGシリーズ(ギブソン製レスポールのコピーモデル、成毛滋をアドバイザーとして)を続々と生産。グレコは、偽造品製造しているとしてギブソンに訴訟を起こされた1980年以降からコピーモデルの販売が縮小し、自社オリジナルモデルにも注力し、1981年発売のBoogieシリーズ(BG800)、GOシリーズを初め、ミック・ラルフスモデルなどアーティストモデルも製作、2005年には高級ギターメーカーとして知られるゼマティス(Zemaitis)との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマティス(Greco Zemaitis)シリーズを展開、さらに現在はゼマティスを傘下に収めてブランドを再興している。