MY SOUND GEAR
Westminster Rickenbacker4001 Type
グレコのセカンドブランド「ウェストミンター」の4001タイプ。中学のひとつ下の後輩からハードケース付きで卒業記念にプレゼントされた。正面から見るとメイプルグロー(ナチュラル)なのだが、裏面を見るとボディだけファイアグロー(チェリーサンバースト)になっている。
これは推測だが、70年代当時にポールマッカートニーがファイアグローの4001の色を剥がしてメイプルグローにしていたので、おそらく推測で「裏は剥がして無いんじゃね?」とポールモデルにするためにやったのでは無いか。ネックはデタッチャブルなのだが非常にレプリカ度が高く、この後に手に入れた本物の'73年や'74年の4001と並べても違和感の無いボディスタイルとパーツであった。
音も本家によく似ているのだが、リアピックアップは貧弱なボビンとコイルで本物のぶっといボビンとごついコイルと見かけだけでなく、出力も違った。またポジションマークも薄いセルロイドなので本家の厚い樹脂製の持つ微妙な透明度に比べ若干安い感じ。しかし、セカンドブランドであのクオリティのレプリカモデルを作っていたグレコは凄いと思う。
本物の4001を複数所持するようになって段々置き場所が無くなり、ジャパンビンテージを集めている方に譲ったが、今頃どうしているだろうか・・・。
本物の4001と3本並べて撮った画像があるはずなのだが見つからないので、とりあえず正面画像で。
※グレコ(Greco)は1960年に神田商会が自社のプライベートブランドとして設立されたギターやベースなどの楽器関連のブランド。 本格的なエレキギターの販売は1963年からで、設立初期には富士弦楽器製造(現:フジゲン)に発注しOEM製造を行なっていた。 現在は自社グループのダイナ楽器や韓国の楽器製造会社のコルトが製造している。Westminsterという更に廉価版のブランドも展開していた。グレコは、1960年代後半から1970年代にかけてコピーモデルのVBシリーズ(カール・ヘフナー社製500-1のコピーモデル)や、EGシリーズ(ギブソン製レスポールのコピーモデル、成毛滋をアドバイザーとして)を続々と生産。グレコは、偽造品製造しているとしてギブソンに訴訟を起こされた1980年以降からコピーモデルの販売が縮小し、自社オリジナルモデルにも注力し、1981年発売のBoogieシリーズ(BG800)、GOシリーズを初め、ミック・ラルフスモデルなどアーティストモデルも製作、2005年には高級ギターメーカーとして知られるゼマティス(Zemaitis)との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマティス(Greco Zemaitis)シリーズを展開、さらに現在はゼマティスを傘下に収めてブランドを再興している。