MY SOUND GEAR
Greco EG-360
高校時代にギターを辞めた先輩から5000円で譲り受けた。前回紹介したアリアのリッケンコピーも含め、この頃数本のギターを先輩から5000円で買っているのだが、もしかするとこちらから「5000円で良いなら買う」と言っていたのかも知れない。
言わずと知れた成毛モデルで、デタッチャブルジョイントのセミアコボディ。軽くてとても弾きやすいギターだった。ネックが幅広なのだが太いイメージは無く、弦のテンションが程よく、バランスが良い楽器だと思った。ボディシェイプも本家に比べると少しボテッとしている印象があったが、正直、大枚をはたいて買ったSGよりも、こちらの方がずっと良い音だった。
ボディ内の中空部分で配線等が遊んでいる感じで、逆さまにして振ったりすると「カサカサカサ」と乾いた何かが中を転がる音が聞こえた。これはドウしたんだっけ、大学に入るときにはもう手元には無かったので、高校を卒業するまでの間に誰かに譲ったんだろうなぁ。全然覚えていない。
画像が無いので雑誌掲載カタログから拝借
※グレコ(Greco)は1960年に神田商会が自社のプライベートブランドとして設立されたギターやベースなどの楽器関連のブランド。 本格的なエレキギターの販売は1963年からで、設立初期には富士弦楽器製造(現:フジゲン)に発注しOEM製造を行なっていた。 現在は自社グループのダイナ楽器や韓国の楽器製造会社のコルトが製造している。Westminsterという更に廉価版のブランドも展開していた。グレコは、1960年代後半から1970年代にかけてコピーモデルのVBシリーズ(カール・ヘフナー社製500-1のコピーモデル)や、EGシリーズ(ギブソン製レスポールのコピーモデル、成毛滋をアドバイザーとして)を続々と生産。グレコは、偽造品製造しているとしてギブソンに訴訟を起こされた1980年以降からコピーモデルの販売が縮小し、自社オリジナルモデルにも注力し、1981年発売のBoogieシリーズ(BG800)、GOシリーズを初め、ミック・ラルフスモデルなどアーティストモデルも製作、2005年には高級ギターメーカーとして知られるゼマティス(Zemaitis)との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマティス(Greco Zemaitis)シリーズを展開、さらに現在はゼマティスを傘下に収めてブランドを再興している。