MY SOUND GEAR
UNKNOWN PB Type
メーカー不明のプレシジョンベース。以前ヤフオクでこの状態のまま手に入れた。清掃と弦の交換をしたのみ。ヘッドに「Fender」のロゴが入っているがおそらく日本のコピーブランドのネック(握った感じから推察すると昔のアリアプロⅡのものではないか)。
フレットは一度すり合わせられているような気がするが大きな凹凸もなく綺麗で5割以上残っていると思う。購入後トラスロッドは一度も触っておらず、どの程度残っているかは不明。
ボディは色が剥がされていて木目と重さから見て2ピースのセン(糠栓)のようだ。センは国産ギター黎明期にアッシュの代替材としてよく使用された木材でアッシュと同じ材として扱われていた。鬼栓と糠栓という2種類があり、鬼栓の方が重く強度に優れており、糠栓の方は鬼栓に比べ軽量。鬼栓はアッシュに近いメリハリの効いた音響特性を持っているが、糠栓は音色にクセが少なくどちらかと言うとアルダーやバスウッドに近いと言われている。
パーツはペグやブリッジはFenderのオールドタイプのしっかりとしたものが使われている。ピックガードは明らかに後付で黒のワンピースですが止めているビスが何個か欠品しており、なにか加工しようとした余計な穴が空いていた。ビスのほとんどは赤く錆びており、綺麗なビスに交換・補填しようかとも思ったが、いかにも70年代のプレシジョンっぽいルックスに合っている気がして結局そのままに。
栓は節目が少なく加工しやすいことや、着色すると檜を思わせる上品な表情を見せることなどにより高級家具材として人気を集め価格が高騰し、現在ではほとんど楽器で使用されることがなくなってしまった稀少材。このボディはセンター合わせの2ピースなので、当時の楽器としてもかなり良い部類のボディ(安いモデルは3~5ピースの貼り合わせがほとんど)。
置き場所の確保のために2019.06.08に売却。