今日のソノシート
島田中央幼稚園園歌
題名:島田中央幼稚園園歌
作詞:五藤友康(島田中央学園初代理事長か?)
作曲:小林蔵雄
歌 :大杉久美子
製作:日本プロジェクト
番号:E-0292
注:45回転でステレオ録音であるので盤面が厚く音が良い
※島田中央幼稚園は昭和25年に静岡県島田市に設立された学校法人島田中央学園の経営する私立の幼稚園で現在も経営されている。HPには園歌の説明ページがあり、そこに歌詞とデジタルによりリマスタリングされた園歌を聞くことができる仕組みが用意されている。(http://www.shimada-chuoh.ed.jp/syokai/enka/)
※特筆すべきは歌っているのが「ドラえもん」や「フランダースの犬」「アタックNo1」などのアニメソングで超有名な、大杉久美子さんであること。
※日本でレコードがステレオ化されたのは1958年が初めてで、その後徐々に60年台中盤にかけてステレオ版が出回り始めるが、ソノシートは構造上ステレオ化が難しく、60年台後半になって日本独自の技術でステレオ化に成功したらしい。以下オーディオ評論家菅野沖彦氏の記事から抜粋。
「ソノシートは最初モノラル盤でした。その後ステレオ時代が本格的になったために、ソノシートもステレオプレスをするようになりました。しかしそこで大問題が起きました。ソノシートは輪転機にかけた、ビニールのロールを回し、プレス前に熱を加え柔らかくしてプレスするわけです。通常のレコードもプレスと言ってはいますが、概念的には、スタンパーとスタンパーの隙間にビニールを熱し流し込むモールディングに近い方式です。そこではステレオ化は何の問題もありませんでした。しかし、ソノシートは先ほど説明したように、一度平面シートに加工されたものに熱を加えて圧力で溝を成型します。ご存じのようにステレオは左右に45度/45度のステレオ溝でなければなりませんが、ソノシートは、冷却後しばらくすると、ビニールの特性で、溝が元の平面シートに戻ろうという力が働きいて広がり、ステレオ溝の45/45の角度が維持できなくなります。その結果、針が、溝の底を擦って、ノイズを発生させたり、45/45の左右信号の入っている、左右のステレオ信号をうまく拾えないなどのトラブルが続出しました。モノラル時代にも、平面に戻る同じ現象は起こっていましたが、溝がが水平の横波なので問題なく再生できたわけです。これには大変苦労させられました。音に関するクレームは録音制作者にくるわけですから。この問題も結果的には、凸版印刷の協力で、材料を厚くし、プレスとモールドの中間の方式のような機械を開発することにより、結果的にはソノシートのステレオもうまくいきました。」